大学の成績

2010年5月2日日曜日

アメリカの大学院出願で求められるのはGPA(優・良・可・不可あるいはA・B・C・Dの四段階をそれぞれ4・3・2・1と数値化し平均したもの)です。
5段階評価の大学でも、正式な成績証明書は4段階でついているのではないかと思います。
うちの大学ではそうでした。その場合、5と4が優(or A or 4)として出るか、4と3が良(or B or 3)として出るか、というところで調整しているようです。(たぶん大学によって違います)
GPAの重要度は結構大学によって違うようで、人によって言うことが違います。
あまり重視しない学校もあればすごく重視する学校もあるそうです。

参考までに、私のGPAを開示してしまうと、
学部:3.76
大学院修士課程:3.94
でした。
噂によると3を切るとヤバイとか、3.5を切ると良い大学院には行けないとかいろいろあるらしいですが、
とりあえず学期始めにいろいろ履修登録してしまって、学期が進んでいくうちに切って行く、という手法を取る学生が多い日本においては3を切るとかざらですよね。

さてそんな時、どうするか。
いろいろ計算してみます。(ref. 1)まずは

専門科目とそうでない科目(副科科目とか、一般教養とか)に分けてGPAを計算してみる
⇒もし専門科目は3.5くらいで一般教養が2.5とかだったら、エッセイにおいて
「興味を持てるものには熱中していくらでも勉強できるのですが、興味を持てないものにはなかなか身が入らず、ついつい専門科目の勉強にばかり集中して勉強してしまいました。そのため一般教養のGPAが全体のGPAを下げましたが、専門科目については他の人よりたくさん勉強したという自信があります!
などと、主張してみる。

一年生のときのGPA、二年生のときのGPA…など、年度に分けてGPAを計算してみる。
⇒もし、ある特定の年度だけ極端にGPAが悪かったりしたら、エッセイにおいて
「この年は部活(やアルバイト、ボランティアなど)に熱中したため勉強に充分な時間が注げませんでした。しかしこの年勉強以外にいろいろなことを学びました…」
などと、主張してみる。
⇒あるいは、もし、年度を追うごとにGPAが段々上がったりして行ったら、エッセイにおいて
「最初は勉強にやる気が起きなかったのですが、専門科目を深く学んでいく課程で面白さがわかり、どんどん勉強に興味がわくようになっていきました。今では勉強大好きです!」
などと、主張してみる。

という手が使えるそうです。もし、上記二つの手が使えなかったら、時間とお金が許せば次の奥の手。
日本で修士を取ってから渡米することにする
⇒日本の理系大学院というのは授業にはほとんど力を注いでいません。
研究中心です。先生方も、(失礼ながら)あまり講義に力を注いでいない方も多く、全員に5をつけたり全員に3をつけたり、という先生も珍しくありません。
また、授業の数が学部の時に比べ圧倒的に少ないので、取りこぼしを少なくすることができます。
そのため、大学院に進んで「ほとんど全員に5をくれる」という噂を先輩方からたくさん聞かせてもらい、いい成績を取りやすい授業を取ることにします。
そうすると②の応用編が使えます。すなわち、エッセイにおいて
「学部の時には専門科目を勉強してもそれがどのように役に立つのかわからず、勉強にあまり集中できませんでした。でも研究室に入り、大学院に進んでからは専門科目を勉強する意義がよくわかるようになり、自然と勉強に身が入るようになりました。」
などと、主張してみる。

その他、交通事故で怪我をしたので休学までには至らないまでもしばらく勉強できなかったとか、親が厳しくて家業の手伝いをしなければならなかったので勉強時間が取れなかったとか、いろいろな理由づけが考えられます。
しかしここで重要なのは、その理由が大学院進学後に再発する可能性がゼロであること。
例えば、「病気で勉強できなかった」とかだと、「大学院進学後も病気になって勉強しないかもしれない」と思われる可能性が高いですよね。
そういうことです。
あと、むやみに言い訳がましくならないこと。
本来、自分が将来何をしたいか、ということを書くべきエッセイにおいて、だらだらと「なぜ自分の成績が悪かったか」について書かれてもイラッと来ますよね。
あくまでも、サラッと。
そして、客観的に見て「良い理由」がなければ、悪い成績についてはスルーした方がいいと思います。
悪い成績について言及するということは、敢えて自分で自分のウィークポイントを強調することにも繋がります。
そのリスクを冒してでも、主張する価値のあるものかどうか、よく考えてから書いた方がいいと思います。

ref. 1: Donald Asher 著
Graduate Admissions Essays: Write Your Way into the Graduate School of Your Choice

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