出願先の教授にコンタクトをとる(訪問)

2010年5月11日火曜日

出願先の教授を訪問するメリットとしては、
1)自分の目で大学の雰囲気、研究室の環境、先生の人柄、研究室の学生さん達の雰囲気が見れる、学生さん達の裏話を聞ける
2)メールだけでコンタクトしているよりも強く自分の印象を先生に残すことができる(特に留学生がわざわざ訪問するというのはかなり珍しいらしいので)

などがあります。
私は共同研究や学会に絡めて、出願前の2009年夏に2校3研究室を訪問した他、合格が決まってから2校訪問しました。

出願前の訪問
まず、「出願先の教授にコンタクトをとる(E-mail)」に書いたような感じでメールを送り、その際に「何月のなんとか学会に参加するので、その時に是非おたくの研究室を訪問したいです」というようなことを書きました。
大抵予定が合えば調整してくれます。
ただ、8月とかだとバケーションを取る先生も多くいて、要注意なので、なるべく早め(春とか)にコンタクトを取っておき、自分のスケジュールを動かせるようにしておいた方が良いと思います。
メールだとなかなか難しい「自分の印象を強くする」ということも、わざわざ太平洋を渡ってきたともなれば結構強い印象になる気がしました。

合格後の訪問
合格後の訪問は、もし出願前に訪問しないなら絶対した方が良いと思いました。
私の場合、第一志望(出願前に訪問済み、だけどGRE Verbalの点数悪すぎて多分足切り)に落ち、そして第二~第四志望(第二志望のみ出願前に訪問済み)の自分の中の志望度数が割と近かったので、その3校に受かった時にかなり悩みました。
悩んだ理由は以下の通りです:
第二志望(Chemical Engineering):第二志望は、訪問する前まではあんまり行く気がなかった。つまり、訪問したことによる「好印象フィルター」が自分の中でかかっているから第二志望なのではないか、という疑心暗鬼。でも大学としてはランクも悪くないし、何より訪問した時の印象がすごく良かった。
第三志望(Chemical Engineering):第ニ~第四志望の中ではぶっちぎりのランク(USNews)。また、大きい学校で研究室もたくさんあるので、いろんな意味で選択肢が広い(研究室決めから就職まで)。
第四志望(Chemistry):第ニ、第三志望よりも、学校としての知名度が日本において良い。ただそれは、隣の学科に日本人の超有名な先生がいるからで、同じ学科じゃないし、どの程度就職の時に有利かは不明。

という感じでした。第三、第四志望は訪問したことがないということで、この三校のうちのどれに決めたとしても、この二校を訪問せずに決めたら、後から「もしかして訪問してたらこっちにしたかも」という後悔をしたくない、と思い、訪問することにしました。
合格後の訪問としては、"recruiting weekend"に参加する、という手があります。
recruiting weekendは、ほとんどの学校のほとんどの学科が実施していると思うのですが、週末を利用し、アメリカ国内からの合格者を費用(そこまでの交通費、ホテル代、食費)全て学科持ちで招待し、先生方とのミーティング、学校、学科の紹介プレゼン、市内観光、レセプションなどなど、それはもうべたべたに接待する、という企画です。
大抵は、2月~4月頭くらいに実施するのが普通だと思います。
しかしこれは、大抵の学校がアメリカ国内の合格者しか招待しない(留学生は飛行機代が馬鹿高いから)ため、国外の留学生にはその日取りすら知らされないのが普通です。
なので、コンタクトを取った先生に「できれば入学するかどうかを正式に決める前に学校訪問したいと思っています。予定が合えばrecruiting weekendへの参加をしたいのですが、日程を教えて下さい。旅費は自分でもちます」とメールすれば教えてもらえます。
私は、第三志望の大学しかrecruiting weekendに参加していないのですが、印象としてはただ個人で訪問するよりrecruiting weekendに参加した方が全然情報量も違うし、先輩方にもちやほやしてもらえるし、自分の同期になるであろう合格者たちと友達になれるし、いいことづくめだと思いました。
(私の場合は、飛行機代は自分でもちましたが、ホテル代や食費は学科側に出してもらいました)

学生さんたちの裏話
これは意外と重要な気がしました。
先生とのメールでのコンタクトだけでは絶対に聞けない話です。
私が聞けてよかったと思ったのは、
1)うちの研究室の先生と、○○先生(別の研究室の先生)は学科内で一番お金持ち(もちろん個人としてではなく研究室として)だから、学科内の力も強いよ。たぶん希望したらうちの研究室に入れるよ。
2)うちの研究室の先生は忙しくてなかなかミーティングもできなくて、論文もなかなか出せないよ。卒業間際になって初めての1st authorの論文が出るとか、ポスドクですら3年目でもまだ1st authorの論文出てないとか、普通にあるよ。
とか、でした。
先生と直接お話できるのは、来年度どういうプロジェクトを考えているか、ということなど、超最新の情報を聞けるというところでとても良いことですが、
私がその大学に入るかどうかということが実際どうでもいい(利害関係がない)学生さんたちの話の方が本音に近いものが聞ける可能性が高いということで役に立つことも多々あると思いました。
(上の2)なんかは、知らないで入ったらオソロシイですよね)

今はそんなに日本⇔アメリカ間の飛行機代も高くないし、recruiting weekendは予定が合わなかったとしても、個人の訪問だけでもなるべく行った方がいいと思います。約5年間過ごす学校になるわけですから。

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