奨学金申請について

2010年5月9日日曜日

大学院留学(博士号取得目的)のための奨学金は、数は多くはありませんがあります。
奨学金を得ることによるメリットは、
1)大学院に入りやすくなる
2)研究室配属を決める際に有利になる
3)将来の就活の際、過去に奨学金を受けていたという履歴は有利に働く

という可能性が高い、ということです。
これらは、どうして有利なのかというと、奨学金を持っているということは、第三者機関がそれだけ出願者を高く評価し、優秀である、と認めたという証拠になるからです。

ホラ、「ちょっと好きかも」と思っている女の子のことを、他の男の子が「好き好き!」と言っていると「ん、俺も好き!」って思っちゃうのと同じ!(^-^)b ……というのとは、ちょっと違うかもしれませんが(笑)
この学生、取ろうかなぁ、どうしようかなぁ、と思っているところに、「奨学金持ってますよ」と言われると、「お、そうか、日本の財団がこの学生は優秀だと判断したのか。それは優秀に違いない。是非取ろう」と思いやすいということですね。

なお、理系大学院では、大学院側(教授)が学費及び生活費(大体年間$18,000~26,000くらい)を学生に払うのが普通ですが、奨学金をもらった場合はその分は差し引かれます。

つまり、もともと大学院からのオファーが年間$26,000くらいの学校に行く学生が、日本の財団からもらう奨学金が年間$24,000の場合、大学院側は年間$2,000か、それプラスちょっとくらいしか払わないということです。
大学院側はそのようにしてお給料を引き、学生が受け取る総額のお金を、他の学生たち(奨学金をもらってない学生たち)と同じかそれよりちょっと色がついたくらいの額にするようにする、ということです。
その分大学院側としては支出が減りますので、それも相まって入学しやすい&研究室配属決めの時に好きなところへ入りやすい、ということになります。

奨学金は星の数ほどありますが、それぞれいろいろな条件がありますので注意してチェックして下さい。
私が受けているのは
平和中島財団
の奨学金です。

他には、
JASSO
Fulbright奨学金
などなどがあります。

これらの奨学金を効率的に探すには、
JASA海外進学センターの大学院留学奨学金情報リスト
大学院留学コンサルティングの日本人海外留学奨学金情報
地球の歩き方の奨学金リスト
ICC国際交流委員会の政府、民間各種奨学金リスト

などの情報があります。他にも年度によっていろいろあると思いますのでぐーぐる先生に聞いてみて下さい。

奨学金は、それぞれ条件が異なります。
分野や、出身地や、現在持っている最終学位、目指している学位、行きたい国、その他…。
そういうもので取捨選択していくと、意外とあまりたくさんは残りません。
また、締め切りも本当にそれぞれ違いますし、TOEFLのスコアを求めたり、健康診断を求めたりと、時間のかかるものを求める場合も多々あります。
また、財団で選考をする前に学内選考を求める場合もあります。その場合は当然、財団側が発表している公式締め切りよりも学内選考のための締め切りは早いですので、余裕を持って計画を立てましょう。
目安としては、大学院に入学したい年の前の年の初夏くらいから探し始め、真夏ごろには計画を立てておけたら安心だと思います。

秋入学の場合、奨学金が冬頃までに決まるというのは稀だと思います。なのでアプリケーションには間に合わないでしょう。
それでも、3月頃までに決まれば、まだ結果が出ていない大学院に対し、「この奨学金に受かりましたが、私を合格にしてくれませんか」と問い合わせるネタになります。
活用して下さい。

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