GRE General Verbalセクション対策

2010年5月3日月曜日

このセクションは800点満点です。
GRE Verbalは、英語を母国語としない留学生の場合重視しない、という説もあります。
しかし、学校によって様々です。
足切り的に使う学校もあります。志望先の教授に聞くのが一番確実ですが、教授でも知らない場合も多いです(今年のadmission committeeに参加していない場合は、確実なことは言えません)。
しかし、310点でMITとか、370点でCaltechとかに入ったという人の話も聞きますので、そんなに気に病むほど心配しなくても良いのかな、という気はします。
400点、語彙力に自信のある人は500点を目標、くらいでいいんじゃないでしょうか。
ちなみに私は1回目は310点、2回目は380点でした。
尚、アメリカで学部を卒業した人はアメリカ人と同じとみなされるそうですので、500点以下はまずいと思います。

GRE General、Subject両方に言えることですが、過去5年以内のスコアが全て記録され全て大学院側に送付されてしまうので、何度も何度も受けると、「この人は本来の研究や専門の学問よりGREのスコア上げばかりに執着している」と思われてあまり印象が良くないそうです。(ref. 1)
とは言え、「2回受けた」という人の話はとてもよく聞きますので、2回くらいまではいいんだと思います。3回目くらいから悩んだ方がいいかもしれません。

Verbalの問題は、以下の4種類です。
Analogies
これは、「A:Bという2つの単語と同じ関係を表しているものを以下から選びなさい。1. C:D 2. E:F 3. G:H 4. I:J 5. K:L」という形の問題です。
例えば、
COLOR : SPECTRUM
1. tone : scale
2. sound : waves
3. verse : poem
4. dimension : space
5. cell : organism
という具合です。この場合、答えは1ですね。

Antonyms
これは、問題に出された単語の反対語を5つの選択肢から選ぶ問題です。
例えば、
DIFFUSE:
1. contend
2. concentrate
3. imply
4. pretend
5. rebel
という具合です。この場合、答えは2ですね。

Sentence completions
これは、短いセンテンスに1~2単語の空欄があり、それにあてはまる単語を5つの選択肢から選ぶ問題です。
なぜか、2個目から選んだ方が楽な場合が多いです。
例えば、
Early______ of hearing loss is ______ by the fact that the other senses are able to compensate for moderate amounts of loss, so that people frequently do not know that their hearing is imperfect.
1. discovery . . indicated
2. development . . prevented
3. detection . . complicated
4. treatment . . facilitated
5. incidence . . corrected
答えは3です。

Reading Comprehension
これは、長文を読み、それについての質問に答える問題です。
長いので例題は示しませんが、単語的にかなり難しいのは①~③と同じくらいです。
時間との戦いなので、④に時間を取られ過ぎないようにしましょう。

尚、Verbalでは、①のタイプがまとめてたくさん出てきて、次に②がたくさん、③がたくさん、④がたくさん、で終了、という形ではなく、①が4問くらい、②が4問くらい、③が4問くらい、④が長文一個分、そしてまた①が4問くらい、②が4問くらい…という具合に出てきます。
なので結構時間配分が大変です。
紙の試験と違うのは、最初にぱーっと見て、とか、簡単そうな問題から、とかいうことができない点にあると思います。

Verbal対策には主に以下の2つの点が重要です。
語彙力UP
Sharon Weiner-Green, Ira K. Wolfe 著 GRE: 2009 (Barron's GRE)に、「よく出る3500語」のリストが載っています。
単語、意味、例文、類語などが載っていて、各語2~3行ですが、そのリストだけで120ページ。
読むだけでもかなり大変です。
私が先輩に教えて頂いた方法は、リストをコピーして、はさみで切りカードみたいにしてごちゃごちゃにし、一日120単語覚えれば一カ月で覚えれるよ。という方法でした。
私は、1回目の受験後、私なりに頑張りましたが、全然無理でした。
しかもすっごく頑張ったのに、頭には全然入っていなかったようで、半分くらい頑張った後にテキストについている模擬試験をやったら310点で、全然成長していませんでした。
しかし、これを全部覚えるとGREの試験でわからない単語はない、というほどになるそうです。
なので、暗記力に自信がある人はやった方がいいと思いますが、暗記力の無さに自信がある人は時間の無駄なのでちょっとやって無理そうだったらさっさと諦めましょう。
ちなみに、GRE General Verbalセクションの単語リストはすっごくマニアックなものばかりのようです。
なので、知らないと留学してから日常生活に困る、とかいうことは絶対ないと思います。
(アメリカ人司法試験受験生の友達が、「半分も知らない」と言っていました(笑))

GRE Verbalの試験のコツをつかむ。
こっちの方が全然重要です!
①が無理で、模擬試験で310点を取った後、「試験のコツ」の勉強をref. 2の本を使ってやったら、一気に模擬試験で400点までUPしました(その間語彙力UPの勉強は全くしていません)。
ref. 2の本にまとめられている「コツ」というのがどのくらいスバラシイかと言うと、例えば、
「Aという単語の反対語を以下の5つから選びなさい。1. B 2. C 3. D 4. E 5. F」という問題があるとしますね。
その場合、「A」という単語を知らなかったら、心の中では(ハイ、終了~)と諦めてしまい、テキトーに選んでしまう、ということになってしまうのが普通ですよね(少なくとも私はそうでした)。
しかし、ref. 2の本では、「そういう場合でも諦めてはいけない。1~5の選択肢の中で、一番反対語がありそうな単語を選びなさい」と書いているのです。
これは意外と効果があります。なぜなら、5つの選択肢のうち、少なくとも2つか3つくらいは「曖昧な、いかにも反対語がなさそうな単語」だからです。
1つでも2つでも、選択肢を消すことができれば、正答率をぐんと上げることができるでしょう。
ref. 2の本はそういうたぐいの「コツ」を説いています。
実際私はコツ対策だけで70点UPしたので、諦めずにこれだけは絶対やって下さい!

GREから送られてくるDVDで試験の練習をする。
これは公式模擬試験とでも言うべきもので、練習の仕上げにはうってつけだと思います。
せっかく送ってきてくれるので、是非活用した方がいいと思います。

ref. 1) Princeton Review著
Cracking the GRE Chemistry Test, 3rd Edition (Graduate School Test Preparation)

ref. 2)Sharon Weiner Green、Ira K. Wolf 著
Barron's GRE: Graduate Record Examination

ref. GRE公式HP

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