留学前ブルー

2010年6月8日火曜日

最近、若干留学前ブルーです。
不安がいっぱい。
Qualifying Examに通るかなとか、授業にちゃんとついていけるかなとか、友達できるかなとか、体力と精神安定は重要だと皆に言われるけど、その二つ、私自信ないんだよなとか…。
そういうわけで、今日は、私の不安材料の中身の分析とそれに対する対策について整理したいと思います。
これから留学する人たちが、これを見て、「自分だけじゃないんだな」って感じてくれたらいいなってことと、私が数年後にこれを見て、「ハハハ、なんて愚かな自分よ」って笑えたらいいなってこと、のために書きます。

Qualifying Exam(通称Quals)は、うちの学科では(たぶんChemical Engineeringはどこの大学院も同じような感じだと思う)主に、
thermodynamics、transport phenomena、reaction kinetics、fluid mechanics
について、アメリカの4年制大学で学ぶレベルのことがWritten examとして出題されます。
(大学院での授業についての試験はまた別途あります)
Written examが終わると、論文を手渡され、一週間後にその論文についてのプレゼンを教授陣の前で行うOral examがあります。
1月の試験ではそれぞれ1/3ずつ落とされ、落ちた人は5月の試験で挽回するチャンスを与えられます。
5月の試験で落ちたら、Ph.D.への道は閉ざされ、修士号を取って卒業、ということになっています。
ちなみに噂では、今年は一割弱の3人くらいが5月の試験で落ち、キックアウトになったとのこと。。。
日本の大学では大抵、理学部化学科と工学部応用化学科しかない大学が多く、化学工学科というのはあまりありません。
そして理学部化学科と工学部応用化学科というのはカリキュラム的にはほとんど同じなので、応用化学科=chemical engineering、なのかと思っていましたが(私の卒業証書にもbachelor of engineeringとかmaster of engineeringとか書いてあったし)、実は違います。
実際は応用化学科≒化学科=Chemistry、化学工学科=Chemical Engineering、なのです。
そしてChemistryとChemical Engineeringで何が一番違うかというと、transport phenomenaとfluid dynamicsが後者にはあり、前者にはないということ。
これはやばい、と思い、現在鋭意勉強中です。…というほどでもないか…まあ、気休め程度に勉強しています。

とにかく、今の私はちゃんとついていけるかなっていうのが不安。
まあでも、もしも万が一Qualsに落ちたとしても、だからと言ってその時、「あああの時日本で就職してればよかった」とか、「日本で博士課程に行ってればよかった」とか、思うとは思えないので、そういう意味で後悔はしないと思っているので、こんなところでウジウジ悩む意味はないのですが…。

こういうつらつらした悩みを、とある先輩(アメリカでPh.D.中、学校と専攻は違うけど、同じ日本人)に話したら、いろいろと良い話をしてくれました。私の心に一番響いた言葉に私なりの解釈を含めて要約すると、

どうなろうともその状況で満足するなり、何なり、自分が納得できるという思いがあるから、なんとかなる、と自分は思っている。
別にQuals落ちたからって死ぬ訳でもなし。
もし自分がQualsに落ちていたら、向いてなかったんだな、と思って日本帰って楽しくやってただろうと思う。
Qualsは「向いてない、ということを教えてくれる場」として捉えれば良い。向いてないのに、Qualsに受かってPh.D.取得者になるほうが悲劇だと俺は思う。
たかがPh.D.だよ。他にもいろんな生き方はある。
オーナー社長なんかだと、零細企業ですら、100人以上の家族を養っている訳で、すごく悩みも深いだろうけれども、大学院生なんていうのは誰の命も生活もかかっていない、自分が失敗したからって誰かに迷惑がかかるわけでもない、だから安心して思い切ってやりなさい。


と。ちょっと気が楽になりました。
だけど、この先輩が「どうなろうともその状況で満足するなり、何なり、自分が納得できるという思いがある」と言い切れるのは、万が一失敗したとしても後から後悔しないだろうと思えるほど毎日を一生懸命生きているということなのかなとも思い、今の私は(入学前の休み期間だからとは言え)そこまで頑張っているかというと、悔いるべき点はたくさんある気がするので、後悔しないように頑張ろうと思います。
とりあえずTransport Phenomenaを中心とした、授業及びQualsの予習を。

よくよく思い出してみると、東工大で先日行われたアメリカ大学院留学説明会で、ハーバード大学の丹波はるかさんが同じようなことを言っていました。(USTREAMの01:21:28あたりから)
「必ずしもキックアウトという言葉にもネガティブなイメージがついているわけではない。研究をするということでPh.D.取得を目指してきたけれども、自分の向いていることというのがそこにはなかった、ということに気付いて、もう少し別の道を探しましょうという、ポジティブな意味がある」

たぶん、私がここまで不安になってしまうのは、Qualsに落ちた人たちの、マスター取得後の選択肢をあまり知らないから、視野が狭くなって追い詰められた気分になっちゃってるのかなとは思います。
なので、その情報収集もしたいなと思うのですが、Qualsに落ちてキックアウトになるということ自体かなりのマイナーな出来事な上、あまり大っぴらに宣伝できることでもないので、どうやって情報収集するべきかなぁとも、思っています。(どなたか、調べ方など知っていたら情報お願いします)

前述した「体力と精神安定」に関してですが、
体力に関してはちょっとヨガでもやろうかな、と…。
一時期やっていたホットヨガをそろそろ再開しようかなぁと思ったりしています。
ポーズなどなど、覚えて家でもやれるようにしたら、いいと思うので。
精神安定に関しては、上述のように、「なんとでもなる」という考え方が常にできるようになったらいいですね。難しいけど。
今の状態は、「不安になるだろうということが不安で精神不安定になっている」というまったくもって本末転倒な状態なので(笑)
でも、学部生の時に比べたら精神コントロールは出来るようになってきた方じゃないかと思うので、この先少しずつ上手くなって行けたらいいなぁと思います。

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